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双六の上手と言ひし人に

(原文)双六の上手といひし人に、その手立を問ひ侍りしかば、「勝たんと打つべからず。負けじと打つべきなり。いづれの手か疾く負けぬべきと案じて、その手を使はずして、一目なりともおそく負くべき手につくべし」と言ふ。

道を知れる教、身を治め、国を保たん道も、またしかなり。
 
(語句)
①手だて(方法)②疾く(早く)



「双六の上手と言ひし人に」の第110段ですごろくの名人といわれた人に、その手だて(必ず勝つ方法)を尋ねると、その人は「勝たんとうつべからず、負けじとうつべきなり」と言った。これはどういう意味なのだろうか?



もう少し詳しく次に言っている。「いづれの手かとく負けぬべきと案じて、その手を使はずして、一目なりとも、おそく負くべき手につくべし。」訳すと、どのさし手がかならず早く負けるだろうかと考えて、その手を使わないで、一目でもおそく負けるような手をとるのがよい。


そして、これは「身を治め、国を保たん道」訳すと、自己の人格を磨き、国を治める道と同じであるという。なかなか奥深い文章なので、残念ながら、自分としては完全に理解できていない。



相手がいる勝負だと仮定すると、結局、相手のミスを待って勝ちにつなげるという意味なのであろうか。